こんにちは!トキ・テックのサポート・スタッフチームの淺野です。
僕が所属するサポート・スタッフチームは、メンバーごとにプランニングから映像・制作、プロモーションまで、コンテンツに関わる作業のさまざまな分野でサポートしています。
そこで僕はあらゆる企画書・資料を手掛けるプランナーという立場から、“アイデアを伝える資料”に向けて、独自で定めている自分なりのポイント(=マイルール)を紹介していきます。
過去に紹介したマイルール
・企画書は”文章は短く”がミソ (https://rentalstudio-toki.com/2022/08/19/haken01/ )
・企画書は“目線合わせ”が大切 (https://rentalstudio-toki.com/2022/10/21/suport08/)
僕のマイルールの1つは、 「“語彙力(ごいりょく)”を高める」です
今回ご紹介するのはマイルールというよりは、現在進行形で意識し、学びつつある僕自身の課題テーマ「語彙力」です。
例えば、企画書でよく使う“プロモーション”という言葉。
メディアや情報・広告業界に関わらない一般の人でも馴染みのある言葉で、僕の社会人経験のほとんどが、この“プロモーション”という言葉に寄り添っていたといっても過言ではありません。
ちなみに、“PR”との違いってご存じでしょうか?
僕は、プロモーションに関わる仕事に携わってから、しばらく“PR”がプロモーション(Promotion)の省略語だと勝手に思い込み、自分では気づかないまま、誰かから学ぶ機会もなく数年が経っていました…。
PRは、「パブリックリレーションズ(Public Relations)」の省略語で、直訳すると“公衆との関係づくり”のこと。主に“広報活動”を意味して使われることが多いようです。
「プロモーション」の定義をどう位置付けているか、ヒトや時代によって解釈はさまざまで一概には言えないのですが、広く知られる定義として、マーケティング戦略における4Pの1つと位置付けられることが多く、狭い意味だと販売促進を意味する「セールスプロモーション」の略称としても使われる場合もあります。
※4Pとは、① Product/何を売るか ② Price/いくらで売るか、② Place/どこで売るか、
④ Promotion/どのように売るか、の4要素のこと。
広意義のプロモーションを細分化していくと、広告・広報・販売促進などに分けられ、PR(広報)はそのなかに入ると言われています。
意味の大きさで言えば、「プロモーション > PR」になるので、とりあえずは“プロモーション”と言っておけば間違いではないのですが、企画書や提案でしっかり使い分けられると、そのメッセージがより専門的で、かつ具体的な印象を与えます。
さらに、ブランディングや、セールスプロモーション、マーケティングとかそれぞれ似て非なる言葉なども多く、大きな企業では部署単位で各分野を担当していることがあります。
営業の方が提案のプロであれば、相手もまた各分野の提案を受けるプロの可能性も高いので、“プロモーション”という言葉の一つに頼るのではなく、正しい意味と言葉の使い方を理解して、適材適所の言葉選びで提案を組み立てられると深みが増していきます。
“語彙力”を活かすメリットは?
今回、言葉の一例として“プロモーション”という単語を例に挙げましたが、知っている表現を、「自慢げに披露する」という話ではありません。むしろ難しく伝わりづらい言葉は避けたり、かみ砕いて優しい表現に差し替えたりしたほうが良いと思われます。
“語彙力”を活かすメリットには、以下のようなものがあると感じています。
① 企画書を読み進めてもらううえで、似た表現が連なることなく、最後まで飽きることなく読んでもらうための工夫
② 適材適所な言葉の使い方で資料の質や深みを演出。
細部に宿る表現から、さらなる期待につなげて期待感を持ってもらう
・・・etc。
また、単語に限らず一文のなかで多用しがちなのが、“さまざま”、“~など”といった表現。これらも、“~のような”とか、“~といった”という同じ意味で違う表現を織り交ぜることで、「やたらと“など”が多い文章だな」と、受け手から稚拙な印象を持たれる可能性を減らし、ストレートに内容を受け取ってもらいやすくなります。
表現のバリエーションを増やすことは、ほかとは差をつけた魅力的なタイトルで、読む前の期待感を煽り、提案先に刺さるキャッチコピーを見出しに入れ込むことで、印象的な提案にもつながります。
実際に提案した企画が採用されるのかと、それほど因果関係が出てくることではありませんが、資料に特色や個性を出すために、言葉の表現を意識してみてはいかがでしょう。
トキ・テックでは映像・デザイン制作はもちろん、コンテンツプランニングからサポートができます。何かお仕事でお手伝いできそうなことがありましたらお問合せフォームからお気軽にお問合せください。
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