こんにちは。スタジオトキのCG担当です。
今回はMAYAのnClothについての初歩的な解説をしていきたいと思います。
基本の設定
まずは布になるためのメッシュとそれを受け止めるメッシュを作成します。
受け止めるメッシュはローポリで構いませんが、布になるメッシュはハイポリであればあるだけシミュレーション結果の精度が上がります（勿論、それだけPCに負荷が掛かり、時間がかかりますが）。
次に左上のModeをモデリングからFXに変更します。布になるメッシュを選択してnClothからnClothの作成を押します。これで布になるメッシュにダイナミクスが追加されます。
しかし、このままだとどこまでも奈落に落ちていくので受け止める地面が必要になります。
そこで次に地面になるメッシュないし布をかけたいメッシュを選択してnClothからパッシブコライダの作成をします。これにより再生すると地面となる場所に布が衝突するようになります。
なにかに吊るす、または設置された状況のシミュレーション
前述した方法だけだと使用できる場面が限定的だと思うので、次は何かに布を接続させてそこからシミュレーションする方法をお教えしたいと思います。まず先程のnClothは追加されたメシュの固定したい部分を選択します。次に取り付けたい物体になるメッシュも布となるメッシュ同様、接続したい箇所を選択します。
両方選択した状態になったらnConstraintのコンポーネント間を選択します。再生を押すと両地点がくっついており、下の画像のように表示されていると思います。
左右で固定した図
パッシブコライダとの組み合わせ
何かに接続された布でも同様にパッシブコライダの影響を受けることができます。パッシブコライダのメッシュにアニメーションをつけてぶつけることも出来ます。
同様に接続した物体をアニメーション付けしてもClothは影響を受けます。
如何でしたでしょうか。
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