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STUDIO TOKI のブログ

失敗から学ぶ<グリーンバック>

STUDIO TOKI のブログ

こんにちは~~~ ディレクターのyです!

これまで音楽番組のDを4年半担当し、4月からはバラエティ番組をやっております!

突然ですがみなさん「グリーンバック」や「クロマキー」はご存知ですか?
簡単にご説明すると、緑の背景(グリーンバック)で動画や静止画を撮影し、その背景を編集ソフトで除去&他の背景に差し替えること(クロマキー合成)を言います!

例えばこんな感じで撮影したものを・・・ 

編集ソフトで風景と合成すると・・・

あら不思議!雲の上や綺麗な海にいるような画像に早変わり!しかも一発で!
(この夏 沖縄旅行で撮った写真を合成してみました!)
また、背景は現実の風景以外に・・・

好きな色やイラストに変更することも

このように好きな文字を入れることも出来ちゃいます!便利!

ですのでCGで架空の世界を作って組み合わせることも出来ますし高いお金をかけてセットを組む必要もなく、アイデア次第で可能性は無限大!!!

そんな誰でも気軽に挑戦でき、一見簡単そうに見えるグリーンバックの収録ですが実は、綺麗に合成するためには撮影時に注意すべき点がたくさん!!!

撮影でしくじってしまうと編集で上手く合成できない、もしくは綺麗に修正するため、とても骨の折れる作業が必要になることも・・・

そこで今回、番組でグリーンバックの準備〜撮影〜編集を何度も経験した私が慣れるまでにやりがちだった失敗例をお伝えします! これから撮影する人は是非反面教師にしてみてください!笑

グリーンバック 失敗あるある

①出演者の衣装が・・・!!!

グリーンバックはそもそも、編集ソフトで緑色の部分を透過しています。
そのため服や靴などに緑があると、そこも一緒に透けてしまうんですね・・・!
(昔プリクラで緑の服を着て背景化した経験のある人、いますよね?笑)
ただ、注意が必要なのは緑だけじゃないんです!むしろ緑はみんな気を付けがち!
意外な落とし穴となるのが・・・透け透け、レース、メタリック、それと白色、です!!!

過去に全身銀色の服で出演者さんが来られたときは、服に緑が映り大変でした。笑
同じ理由で鏡のようにつやつやの素材(服や靴など)も注意です!

そして白などの薄い色!こちらは後ろの緑が反射してうっす〜ら緑がかることがありそれを加工するとうっす〜ら背景が透けてしまうのです・・・!(明るい金髪も注意!)

これは布からなるべく離れることで反射を減らしたり、編集で修正したりすることも出来ますが 絶対にこの服がいい!というこだわりがなければ避けると安心です!

②盛り上がりすぎて頭や手足が・・・!

これは基本ですが、合成は緑の布の範囲のみ有効です!この画像を見ても分かりますね!

そのため、

盛り上がって手足が布からはみ出たり、急に立って頭が出たりなどには要注意!
はみ出た部分は編集の際に手作業で合成することとなりとても大変です。
また、被写体を横から撮るカメラ、下から煽って狙うカメラなど、角度を付けたカメラも注意!
正面よりはみ出やすいため、被写体の合成したい部分が収まっているか必ず確認しましょう!
足元まで映したい場合は床にも布をお忘れなく! 

③よく見ると綺麗に合成できていない・・・

これには様々な理由が考えられます。

以下は一通り確認してみましょう!

・布を何枚か繋げており、その布の緑色がバラバラ(⇒統一しましょう!)
・照明の当て方や被写体の影で緑に明暗がある(⇒緑が均一になるよう布にも照明を!)
・布にシワが寄って影になっている(⇒布はピンと張って固定を!)
・被写体の影が背景にしっかり映っている(⇒なるべく布から離れて!)

スタジオで撮影する場合はスタッフさんに相談してみるのもありだと思います!
STUDIO TOKIはグリーンバックも完備なので、お近くの方は候補に入れてみてください!

グリーンバックを使った映像例(MV)

最後に、わたしが何年か音楽番組を担当してきたなかで最も衝撃を受けたクロマキー撮影のMVをご紹介します!

それがこちら!

ヤバイTシャツ屋さん -「鬼POP激キャッチー最強ハイパーウルトラミュージック」Music Video

今回挙げたような失敗例もふんだんに取り入れ遊びまくった最強のMVだと思います!
グリーンバックの面白さが詰め込まれていますよ!
長くなりましたが
これを読まれたみなさんが無事グリーンバックの撮影が出来ることを祈っております♪

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