スタジオブログ木曜日担当の3DCG チームです。
今回は3DCG における「非破壊モデリング」について紹介したいと思います。
初心者向けの記事となりますので参考程度に。
近年3DCG では、非破壊モデリングという表現手法が注目されています。
非破壊モデリングは、従来のモデリング手法とは異なり、柔軟性や効率性に優れた手法です。
非破壊モデリングの基本
非破壊モデリングは、デジタル空間でのモデリング作業において、元のモデルやデータを変更せずに柔軟に編集する手法です。
モデルの一部を修正するために全体を再構築する必要がありません。
非破壊モデリングは、モデルの編集過程での柔軟性と効率性を向上させます。
例えば、あるモデルの形状を変更したい場合、非破壊モデリングでは、元の形状の履歴を保持しながら、変更を加えることができます。
これにより、編集後も元の形状に戻すことが容易であり、モデリングの効率が向上します。
例えばblender の非破壊モデリングには以下のような機能があります。
1. Mirror(ミラー):
Mirror モディファイアは、モデルを対称に複製するためのモディファイアです。
選択した軸を中心にモデルを反転させることで、対称的な形状を作成します。
片側の編集だけで、両側に反映させることができる便利なモディファイアです。
2. Subdivision Surface(サブディビジョンサーフェス):
Subdivision Surface モディファイアは、モデルの滑らかな曲面を生成するためのモディファイアです。
元のポリゴンメッシュをより詳細な形状に分割することで、滑らかで綺麗な曲面を作成します。
モデルの詳細度を簡単に調整できるため、滑らかな表面を持つオブジェクトを作成するのに役立ちます。
3. Solidify(ソリディファイ):
Solidify モディファイアは、平面のオブジェクトに厚みを持たせるためのモディファイアです。
平面の頂点を周囲に展開して、厚みを持つ立体的なモデルを作成します。
※4. Bevel(ベベル):
Bevel モディファイアは、エッジや頂点に面を追加して、角を丸めたり面を緩めたりするためのモディファイアです。
エッジの硬さを変化させることで、滑らかなエッジや曲線を作成することができます。
これらは、Blender で利用できるモディファイアの一部です。他にもさまざまなモディファイアがあります。
モディファイア同士で組み合わせたり、順序を変更したりすることで、作業の柔軟性が向上します。
まとめ
非破壊モデリングは、3DCG の世界で柔軟性と効率性を向上させる手法です。
デジタル空間でのモデリング作業において、元のモデルやデータを保持しながら編集を行うことができるため、作業のスピードや品質が向上します。また、リアルタイムプレビューやインタラクティブな作業環境を提供することで、よりクリエイティブな表現が可能となります。
非破壊モデリングは、3DCG アーティストやデザイナーにとって、重要なツールとなっています。
以上になります!
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