近年、カメラ業界では新しい風雲児が市場をにぎわせています。その名も「アクションカメラ」。一眼レフとはまったく違いますし、流行のミラーレス一眼カメラともまったくベクトルの異なるものです。
一体、アクションカメラとはどのようなもので、どのような魅力があるのでしょうか?
インスタグラムやYoutubeで注目を集めること間違いナシのアクションカメラを、わかりやすく解説していきましょう。
1.アクションカメラを定義する7つの特徴。
アクションカメラとはどのようなものか、それを端的に理解すべく、代表的な7つの特徴を挙げます。これを読むだけで充分に、アクションカメラの輪郭をイメージ出来るようになるでしょう。
特徴1:カメラというよりもビデオカメラ。用途は主に動画の撮影。
特徴2:体や自転車などに装着して使用する。
特徴3:「GoPro」がアクションカメラの代名詞。
特徴4:スポーツなどアクティブなシーンを撮影するのに向いている。
特徴5:防水性や耐衝撃性に優れてタフ。
特徴6:広角でダイナミック、鮮明な動画を撮ることが得意。
特徴7:価格はわりとリーズナブル。
それでは、7つの特徴をさらに詳しく解説していきます。
特徴1:カメラというよりもビデオカメラ。用途は主に動画の撮影。
購入の際に注意すべき点がこれ。アクションカメラは、「動画撮影」を得意としたアイテムです。静止画(写真)も撮れますがそれを得意としているわけではないので、静止画用カメラを欲している人にはアクションカメラは不向きです。
動画/静止画にこだわらず面白いものを撮りたいと願っている人は、一眼レフではなくこちらにシフトするというのも有効な選択ですね。
特徴2:体や自転車などに装着して使用する。
では、ハンディカメラ(普通のビデオカメラ)とアクションカメラの違いは何なのでしょうか?ハンディカメラは手で持ち、液晶モニターで被写体を確認しながら撮るのに対して、アクションカメラは頭や自転車などに装着して撮ります。これにより、常に主観目線で迫力のある、面白みのある映像が撮れるというわけです。
バラエティ番組の衝撃映像などでもよく多用されていますね。
特徴3:「GoPro」がアクションカメラの代名詞。
「アクションカメラ」と言われてピンとこない人も、「GoPro(ゴープロ)」という名前を出せば「あ、聞いたことがある!」と感じるのではないでしょうか。GoPro社の HEROという製品が、アクションカメラの代名詞でありブームの火付け役です。世界的に広く普及しており、マウントなど周辺機器がとても充実しています。
他にも、SONYやパナソニック、リコーなどが人気機種を出しています。
特徴4:スポーツなどアクティブなシーンを撮影するのに向いている。
「アクションカメラ」の名のごとく、アクティブな撮影シーンに向いたカメラです。スカイダイビングする人が頭に装着して、落下する様を大迫力で写し出す映像など、よく見かけますよね。古都散策をアクションカメラで描写したり、書道や油絵などの流麗な趣味をアクションカメラで主観撮影したりすると、面白いものが撮れて人々に喜ばれるでしょう。
特徴5:防水性や耐衝撃性に優れてタフ。
精密機械をアクションレジャーに連れ出して大丈夫なのかな?そう不安に思う人も多いでしょうか。その点はご心配なく。一般的なビデオカメラとの相違点として、アクションカメラは防水性能や耐衝撃性能にとても優れています。サーフィンやスキューバダイビングにも使えますし、スキーヤーが転倒してしまっても壊れることはまず無いでしょう。
特徴6:広角でダイナミック、鮮明な動画を撮ることが得意。
テレビ番組やインスタグラムなどでアクションカメラが注意を引く点が、ここにあります。アクションカメラは一般的に、超広角なアングルを持つものが多く、肉眼で見たかのように世界が広く映ります。これがあの大迫力を演出しているのです。また、4K動画など解像度の精密なものも多く、絶景をとても美しく鮮明に描き出します。
特徴7:価格はわりとリーズナブル。
アクションカメラは、意外とリーズナブルです。高級機種でも5万円程度で、安価なものなら2万円くらいから見つかります。一眼レフカメラは安価な機種でも5万円はしますから、それと比較すればかなりリーズナブル。これが大流行の一員でもありそうです。
いかがでしたか?
アクションカメラは、写真撮影に特化したカメラではありません。しかしこれはこれで非常に面白いアイテムなので、静止画に大きくこだわっているわけでないならば、または静止画カメラの次の趣味として、アクションカメラもぜひ検討してみてくださいね。