スタジオブログ木曜日担当の CG チームです!
CG チームのブログですが、「こんなことやってた人が CG チームにいるんだよ」という一例として、僕の大学時代の卒業制作を紹介しようと思います。
卒業制作とは
僕は愛知県にある芸術大学を卒業しているのですが、大半の芸術大学の卒業条件は、単位の取得と卒業制作だと思います。
卒業論文ではなく作品を作ります。
4 年生の 1 年間をかけて卒業制作展に出展する作品を制作しました。
スケジュール
4月半ばくらいに卒業制作についてのオリエンテーション
その 2 週間後くらいから教授との面談開始
7月末くらいにコースの 2,3 年生も集めて中間プレゼンテーション
12月末に最終プレゼンテーション
2月半ばから卒業制作展開始
ざっくりですが、こんな感じに進んでいきます。
それでは細かく見ていきましょう。
山あり谷あり
4月の半ばに卒業制作のオリエンテーションがありまして、 僕が先行していたコースの卒業制作のテーマは…
「特になし」「自由」でした。 自由と言われると、「何やってもいいんだから楽そうじゃん?」と思われる気がします。 正直僕も同じようなことを最初は思っていました…。
結論、病みかけるくらい大変でした。 というか病んでたのかもしれません…。
「何作ってもいいよ」と言われているのに、提案するたび教授に「それの何が面白いんだろうね笑」と言われるのはもうトラウマです…。
病みエピソードは割愛して、僕の 4 年間の集大成となった作品の紹介です。
作品について
斜め手前から撮った静止画
投影する前の静止画
黒く塗った台の上に「溶接して組んだ針金に白い紐を通したオブジェ」をいくつも配置して、そこに「白い球状のオブジェクトを動き回らせるプラグラム」を投影しています。 白い球状のオブジェクトは 380 秒ごとに 1 つ生成され続けるというプログラムで、展示期間中は動き続けていました。
コンセプト
僕の作品のコンセプトは犬猫の殺処分問題についてで、より多くの人に殺処分問題を生々く知ってもらいたいという思いで作ったものでした。
入学前からプロジェクションマッピングをやりたいと思っていたのと、「インスタレーシ ョン (展示空間も含めて作品とする手法の) 作品です」と言いたいがために音を出したり展 示空間内を暗くして、死に襲われる動物たちの恐怖を表現したりしました。
380 秒というのは、”秒換算した 1 年”を”僕が調べた年の年間の犬猫の殺処分数”で割る と、だいたい 380 秒でしたので、380 秒ごとに 1 頭殺処分されていたということを暗示し ました。
紐を通したオブジェに光を当てる表現方法を取ったのは、僕が「ぼーっと眺めていられる」そんな作品が好きで、そういった表現がしたかったからです。
他にも皮肉を込めていたり、一目見ただけでは伝わらないだろうなと思うことなども考えながら制作していました。
卒業制作を通して気づいたこととして、作品を制作する過程は人によって 2 種類あるような気がしました。
“コンセプトから入る人”と”とにかく手を動かす人”
前者はデザイナー向きなのかなと勝手に思っていて、後者は芸術家っぽいですよね。
僕は前者で、コンセプトをがちがちに固めないと何をどうしようとかがあまりイメージが浮かんでこないタイプでした。逆に、コンセプトが決まってからは次から次へと構想が浮かんできて、そうなってからはとても楽しく制作していました。
まとめ
当初は山があったり谷があったりとても大変な思いしているなと思うことが多かったですが、今思えばとてもよい経験で、コンセプトの立て方だったりとか、制作スケジュールだったりとか、今の仕事につながっている部分もあるような気がします。
以上が CG チームの 1 人である僕の紹介です。
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